HPVワクチンのキャッチアップ接種
[2024.07.16]
HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)は、子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を防ぐワクチンです。HPVは、性的接触のある女性の50%以上が生涯で一度は感染するとされる一般的なウイルスですが、一部の感染者が子宮頸がんを発症することがあります。そのため、小学校6年生から高校1年生相当の女子を対象に、定期接種が行われています。
2013年4月にHPVワクチンが定期接種となりましたが、その後、接種部位以外の広範囲にわたる持続的な疼痛が報告されました。このため、積極的な接種の勧奨が控えられ、安全性に関するデータの蓄積が進められました。そして2021年には、安全性について特段の懸念がないことが確認されました。
定期予防接種の対象年齢で無料接種の機会を逃した方には、特例の「キャッチアップ接種」による費用補助が行われています。キャッチアップ接種は2025年3月末までに実施され、対象となるのは1997年4月2日から2008年4月1日生まれの女性です。該当される方は、早めの接種をお勧めいたします。