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熱中症について

[2024.07.27]

梅雨が明けて熱中症が起きやすい季節になりました。以前は熱射病とか熱疲労とも言われましたが、現在は熱中症とまとめられ、重症度でⅠ~Ⅲ度と定義されます。多様な症状がありますが、体温40度前後、頭痛や嘔気、乾燥した皮膚が3大症状で、医療機関の受診を要さない程度がⅠ度、受診を要する程度がⅡ度、入院加療を要するのがⅢ度です。クリニックに受診される方の多くはⅠ~Ⅱ度ですが、いずれも適切な初期対応が重要です。

熱中症の対応で一番大事なことは「体を冷やす(深部体温を下げる)」ことです。涼しいところに移動し、衣服を濡らし(湿らせる程度でも)、風をあてて冷やします。腋の下や背中、鼠径部に氷や保冷剤をあてます。

熱中症は高温の外気によって体温が上げられた状態であり、炎症が原因ではない(重症化すると例外あり)ので、解熱剤は効きません。ただ、小児の場合は自身の体調変化に気づきにくい側面があり、熱中症と風邪を併発しているときがあります。その場合は解熱剤も有用ですので、すぐに「さくら小児科・内科クリニック」(医療機関)へご相談ください。

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